桃色のうさぎ

大丈夫な日の私だけをみつめてよ

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

あゝなんてつまらない日々

こんなにも空は晴れ渡っているのに、仕事も家族との関係もうまくいかなくて、ただひたすらに好きな人の声が聞きたくなる。コロナとかオリンピック延期とかめんどうなことを一切なにも考えずに(普段からたいして考えてはいないけれど)、とにかく青くて広い…

恋とは滑稽なものである

人間だれしも最期は一人だし、さみしいという感情さえなければ良いのになあ、とつくづく思う。 以下、一度もちゃんとした告白をしていないのに、すでに3度も友達宣言をされた好きな人のために努力したこと。 ・好きな人の好みに合わせようと、5年間伸ばし続…

17歳、ミッドナイト清純異性交遊

17歳の頃、学校も家庭も居場所がなくてぼろぼろだったわたしは、とあるSNSに登録した。ユーザーはほとんど20代で、女子高生だなんて信じてもらえなかったしネカマとすら言われた。けれど学校や家庭が辛いことを日記に綴っていくうちに、いろんな人がわたしに…

3月8日、吉祥寺にて

一晩中、彼に抱き着いていたときの体温と香りが、いまもわたしに焼き付いている。 日曜日は好きな人とデートだった。「デート」と口に出したらこれはデートじゃないんじゃないの、と言われた。彼はよくわたしに意地悪を言う。わたしが子どもみたいにムキにな…

デート30分前の手記

好きな人に会うときは、前の晩から大騒ぎだ。彼にネイルを褒めてもらうことを生き甲斐にしているので、たとえ塗ったばかりであろうとも少しでも剥げていればすべて落とし塗り直す。急いで塗ると仕上がりが雑になってしまうので、1時間ほどかけて丁寧に、爪先…

スマホ越しにきみに焦がれる

お酒の力に助けられる夜もある。昨夜は家で一人で飲んでいた。半端に余っていたワインをあけたら気分が良くなって、予備で買っておいたビールを一気に飲み干した。お気に入りの音楽をBluetoothスピーカーで流し、一緒に口ずさみ、すっかりわたしはご機嫌だっ…

桃色溜息

引越しのために引き出しを整理していたら、好きな人に初めて会ったときにもらった名刺が出てきてどきりとした。そのときは複数人から名刺をもらったはずだったのに、見つかったのはなぜかその一枚だけだった。なにかを予感していたのだろうか、などと考えつ…

間違いだらけの愛され方

刺激は時間が経てば薄れるよ、という優しくも冷酷な彼の言葉が、未だにわたしの心に沁みついている。それは間違いなんかじゃない。永遠だと信じて、それが嘘のようにあっけなく消えた恋やときめきはいくつもある。彼の言うとおりに、薄れてくれた方が幸せだ…

自分が本当にしたいことを見つけた

知らず知らずのうちに社会に溶け込みすぎて、自分が本当にしたいことを見失っていた。 職業柄、海外旅行が好きな人と話すことが多かった。みんな「海外には行ったほうがいいよ」と口を揃えた。わたしは海外に行ったことがなかった。親は海外に全く興味がなか…