桃色のうさぎ

大丈夫な日の私だけをみつめてよ

2020-01-01から1年間の記事一覧

音楽はいつでもこの胸の中

音楽に心を揺さぶられるたびに、もし音楽に出会わなかったらどうなっていたのだろう、と、とても恐ろしくなる。 人生で初めて音楽で衝撃を受けたのは、当時小学4年生で出会ったポルノグラフィティの「BLUE’S」盤に収録されていた「オレ、天使」だった。ハル…

自分が境界性人格障害であると自覚した夜

ひたすらに愛のないセックスを繰り返してきた。それは時に快楽を得るためだけのものでもあるし、時に相手を繋ぎ止めておくための手段でもある。わたしにとってセックスをする意味はころころ変わるけれど、一番大きいのは「自分が生きている実感を得るため」…

世界の終わりにきみの隣にいたかった

頭の中でジムノペディ第1番が鳴りやまない。 2月、腰より少し上くらいまで伸びた髪を、好きだった人のために肩の長さまで切った。一昨日、好きだった人への想いと決別するために、完全なショートヘアにした。もともとショートヘアが似合うと言われていたので…

大好きだったあなたへ

よく晴れた日曜の朝、2月から始まったわたしの恋は幕を閉じました。彼と重大な何かがあったわけではありません。ただ5年間付き合った元彼といろいろな積み重ねがあった末に別れたように、彼から素っ気なくされることが度重なり、あることがきっかけで彼への…

麗しいご加護があるように

ひとり暮らしを始めて一週間が経った。最初は寂しさで圧し潰されそうになって、あんなに後悔しないと決めていたのに、なにか間違えたのかな、と毎晩泣いた。新居で初めて食べたご飯は、涙でしょっぱくなったふりかけごはんだった。けれど人間不思議なもので…

25歳の家出と、失望への恐怖

もう4月だというのに肌寒く、記念すべき新居で迎える初めての朝だというのに雨まで降っている。こんな風に新生活に水を差されたり、悪夢を見たり、なんだかな、と思うことばかりだけれど、前向きに考えるしかない。ちゃんと自分の足で地面に立って、ひとりで…

あゝなんてつまらない日々

こんなにも空は晴れ渡っているのに、仕事も家族との関係もうまくいかなくて、ただひたすらに好きな人の声が聞きたくなる。コロナとかオリンピック延期とかめんどうなことを一切なにも考えずに(普段からたいして考えてはいないけれど)、とにかく青くて広い…

恋とは滑稽なものである

人間だれしも最期は一人だし、さみしいという感情さえなければ良いのになあ、とつくづく思う。 以下、一度もちゃんとした告白をしていないのに、すでに3度も友達宣言をされた好きな人のために努力したこと。 ・好きな人の好みに合わせようと、5年間伸ばし続…

17歳、ミッドナイト清純異性交遊

17歳の頃、学校も家庭も居場所がなくてぼろぼろだったわたしは、とあるSNSに登録した。ユーザーはほとんど20代で、女子高生だなんて信じてもらえなかったしネカマとすら言われた。けれど学校や家庭が辛いことを日記に綴っていくうちに、いろんな人がわたしに…

3月8日、吉祥寺にて

一晩中、彼に抱き着いていたときの体温と香りが、いまもわたしに焼き付いている。 日曜日は好きな人とデートだった。「デート」と口に出したらこれはデートじゃないんじゃないの、と言われた。彼はよくわたしに意地悪を言う。わたしが子どもみたいにムキにな…

デート30分前の手記

好きな人に会うときは、前の晩から大騒ぎだ。彼にネイルを褒めてもらうことを生き甲斐にしているので、たとえ塗ったばかりであろうとも少しでも剥げていればすべて落とし塗り直す。急いで塗ると仕上がりが雑になってしまうので、1時間ほどかけて丁寧に、爪先…

スマホ越しにきみに焦がれる

お酒の力に助けられる夜もある。昨夜は家で一人で飲んでいた。半端に余っていたワインをあけたら気分が良くなって、予備で買っておいたビールを一気に飲み干した。お気に入りの音楽をBluetoothスピーカーで流し、一緒に口ずさみ、すっかりわたしはご機嫌だっ…

桃色溜息

引越しのために引き出しを整理していたら、好きな人に初めて会ったときにもらった名刺が出てきてどきりとした。そのときは複数人から名刺をもらったはずだったのに、見つかったのはなぜかその一枚だけだった。なにかを予感していたのだろうか、などと考えつ…

間違いだらけの愛され方

刺激は時間が経てば薄れるよ、という優しくも冷酷な彼の言葉が、未だにわたしの心に沁みついている。それは間違いなんかじゃない。永遠だと信じて、それが嘘のようにあっけなく消えた恋やときめきはいくつもある。彼の言うとおりに、薄れてくれた方が幸せだ…

自分が本当にしたいことを見つけた

知らず知らずのうちに社会に溶け込みすぎて、自分が本当にしたいことを見失っていた。 職業柄、海外旅行が好きな人と話すことが多かった。みんな「海外には行ったほうがいいよ」と口を揃えた。わたしは海外に行ったことがなかった。親は海外に全く興味がなか…

25歳の初恋

昼は新生活に胸を膨らませて、夜は好きな人と元奥さんのことを考えて憂うつになって、好きな人と過ごした時間を思い返して眠りに就く。そんな毎日を送っている。彼に恋してから、もうすぐ1ヶ月が経とうとしている。 久々に母と飲みに出かけて、18時から1時ま…

恋と牡蠣

人と付き合う上で、食の好みは重要視している。新卒のときに仲が良かった男の子の中で、一緒にいてとても楽しいし見た目もタイプな子がいた。その子ともキスだけはしたことがある(キス魔か?)。けれどその子は好き嫌いがとても多かった。卵、納豆、かさの…

最後の恋だとまた見間違った

去年出会ったばかりの人のことを好きになって、新卒から5年間同棲していた彼氏と別れて、給料ほぼすべて貢いでいた男装喫茶の推しに別れを告げた。すべてここ二週間の出来事だ。 彼のことをいつから好きだったかなんて分からない。彼曰く、結構最初の頃から…