桃色のうさぎ

大丈夫な日の私だけをみつめてよ

好きな人

世界の終わりにきみの隣にいたかった

頭の中でジムノペディ第1番が鳴りやまない。 2月、腰より少し上くらいまで伸びた髪を、好きだった人のために肩の長さまで切った。一昨日、好きだった人への想いと決別するために、完全なショートヘアにした。もともとショートヘアが似合うと言われていたので…

大好きだったあなたへ

よく晴れた日曜の朝、2月から始まったわたしの恋は幕を閉じました。彼と重大な何かがあったわけではありません。ただ5年間付き合った元彼といろいろな積み重ねがあった末に別れたように、彼から素っ気なくされることが度重なり、あることがきっかけで彼への…

あゝなんてつまらない日々

こんなにも空は晴れ渡っているのに、仕事も家族との関係もうまくいかなくて、ただひたすらに好きな人の声が聞きたくなる。コロナとかオリンピック延期とかめんどうなことを一切なにも考えずに(普段からたいして考えてはいないけれど)、とにかく青くて広い…

恋とは滑稽なものである

人間だれしも最期は一人だし、さみしいという感情さえなければ良いのになあ、とつくづく思う。 以下、一度もちゃんとした告白をしていないのに、すでに3度も友達宣言をされた好きな人のために努力したこと。 ・好きな人の好みに合わせようと、5年間伸ばし続…

3月8日、吉祥寺にて

一晩中、彼に抱き着いていたときの体温と香りが、いまもわたしに焼き付いている。 日曜日は好きな人とデートだった。「デート」と口に出したらこれはデートじゃないんじゃないの、と言われた。彼はよくわたしに意地悪を言う。わたしが子どもみたいにムキにな…

デート30分前の手記

好きな人に会うときは、前の晩から大騒ぎだ。彼にネイルを褒めてもらうことを生き甲斐にしているので、たとえ塗ったばかりであろうとも少しでも剥げていればすべて落とし塗り直す。急いで塗ると仕上がりが雑になってしまうので、1時間ほどかけて丁寧に、爪先…

スマホ越しにきみに焦がれる

お酒の力に助けられる夜もある。昨夜は家で一人で飲んでいた。半端に余っていたワインをあけたら気分が良くなって、予備で買っておいたビールを一気に飲み干した。お気に入りの音楽をBluetoothスピーカーで流し、一緒に口ずさみ、すっかりわたしはご機嫌だっ…

間違いだらけの愛され方

刺激は時間が経てば薄れるよ、という優しくも冷酷な彼の言葉が、未だにわたしの心に沁みついている。それは間違いなんかじゃない。永遠だと信じて、それが嘘のようにあっけなく消えた恋やときめきはいくつもある。彼の言うとおりに、薄れてくれた方が幸せだ…

25歳の初恋

昼は新生活に胸を膨らませて、夜は好きな人と元奥さんのことを考えて憂うつになって、好きな人と過ごした時間を思い返して眠りに就く。そんな毎日を送っている。彼に恋してから、もうすぐ1ヶ月が経とうとしている。 久々に母と飲みに出かけて、18時から1時ま…

恋と牡蠣

人と付き合う上で、食の好みは重要視している。新卒のときに仲が良かった男の子の中で、一緒にいてとても楽しいし見た目もタイプな子がいた。その子ともキスだけはしたことがある(キス魔か?)。けれどその子は好き嫌いがとても多かった。卵、納豆、かさの…

最後の恋だとまた見間違った

去年出会ったばかりの人のことを好きになって、新卒から5年間同棲していた彼氏と別れて、給料ほぼすべて貢いでいた男装喫茶の推しに別れを告げた。すべてここ二週間の出来事だ。 彼のことをいつから好きだったかなんて分からない。彼曰く、結構最初の頃から…